最近はWEBにもいろいろと書いてあるのでポイントとあまりいわれてないことだけ

 薪の消費量は重さです。針金で束ねた束で売っているので嵩で考えてしまいますが本当は重量です。量で考えると当然軽い木は早く燃えるし重たい木はゆっくり燃えるように見えます。
 広葉樹、針葉樹などどの木でも 発熱量は1Kgあたり4700〜4900キロカロリー(計算値)とほぼ同じです。ただ ぼうぼうと炎をあげて燃えるよりしっかりオキをつくって燃やす方が長く効率的に熱を得られます。木より炭のほうが長く高い温度で燃えるのと同じです。比重のある木のほうがオキ=炭になりやすく火持ちもよくなります。
 ナラだクヌギだと樹種をあれこれいうよりまず乾燥です。水分は気化熱を奪いストーブの温度を下げ、タールを増やします。
 地方地域に昔から薪として使われた木や身の回りのいろいろな木を楽しむことが一番。
 燃料として薪に定められているのは 指導基準として束ねてある約22センチの針金の輪の直径だけです。樹種も乾燥も重量も決まりがないのです。基準で一応長さ30センチと50センチとなっている薪の長さも地方性もありまちまちです。
 薪は「買う」だけでなく農家・造園家など伐採木に困っている人たちに相談してわけてもらう、森林や公園ボランティアに参加して処分木を引き取るなど 薪ストーブから新しいネットワークをひろげるのが楽しいのですが 

 薪割り
 薪は割らないと乾燥しません。
 生木のうちに割る方が楽に割れます。
 斧を入れるのは丸太の上(根の逆)の方が割り易く、 節は避けずに真正面に立ち 真上から真二つに割る
 斧で割れない時は クサビ が有効です。  薪割り用のクサビが売られています。
○ 梅雨前に割り、梅雨明けに積む
  
虫が嫌な人は梅雨までに玉切りして割り山積みでもいいので雨風に曝しておきます。それを梅雨が明けてから雨が当たらないところに積んで乾燥させれば粉をだす虫がつきません。
 乾燥
 雨や水で濡れた木を乾かすのと違い、薪の乾燥は細胞の中の水が出ることをいいますから月日がかかります。割って雨の当たらない乾燥した風通しのよい状態でも最低8ヶ月以上かかります。できれば2夏を越して乾燥させます。
 独立して雨が当たらず風通しの良いところならば二重 三重に積んでも乾燥できます。
 棚に積み上げてトタン板などをかぶせて雨よけをするときはゴムバンドで縛ればトタンが飛びません。
 雨よけがない時は 樹皮を上になるように積み上げるとよいでしょう。
 薪を買うとき
 残念ながら最近「乾燥薪」といって売っているなかに未乾燥の薪が多くあるようです。 よく乾燥した薪は、樹皮が浮き、木口にヒビが入り、色もくすんだり日焼けしています。二本で叩けば乾いた高い音がします。簡単な見分け方としては束の針金が錆びはじめているのもひとつの目安となります。

 薪を買いたい時
  昔はどこの街にも薪や炭を売る薪炭店がありました。現在はほとんどが廃業したりガソリンスタンドやLPガス販売店などに転業しています。案外近くのGSやLPガス店が薪の販売ルートを知っていることもあります。タウンページ・イエローページに「薪炭」も生き残っています。
  全国森林組合連合会(03-3294-9715)や都道府県・市町村の林務課で森林組合を紹介してもらえます。

 薪割り機
  最近はホームセンターなどでも売っていますが、電動や「破砕力」4トン 5トンの物では本当に使いたい斧で割れないような薪は割れないでしょう。まぁ なんでも売っているホームセンターじゃしょうがないけど 割れない薪割り機を売るのはよくないなぁ・・




薪について